腰椎の手術をした後は、あぐらをかいたり床にお尻をつけて座ることができません。
(腰に負担をかけてしまうため)
なので、椅子に座れない場合は正座をする必要があります。
うちはローテーブルしかないので、食事のときはずっと正座しなければなりません。
これが思いの外つらい……。
5 分程度ならまだしも、10 分、20 分と続くと、痛みとしびれで食事どころではなくなります。
そこで試しに購入してみたのが、折りたためる正座椅子「正座革命ネオ」という商品。
国産折り畳み正座椅子 正座革命ネオ 【登録意匠】 (黒, 16)
通常サイズ(高さが 12cm)とラージサイズ(高さが 16cm)の 2 種類があるのですが、僕はラージサイズを選択。
高めの方が足を圧迫されなくて済むかな、という考えからです。
購入してから 3 ヶ月ほど経った今、この商品の良いところとダメなところがかなり分かってきました。
結論から言えば「買って良かった」のですが、時間が経つにつれて心配なところも出てきたかな? という感じです。
そこで今回はこの「正座革命ネオ」について、実際に使ってみた感想をまとめてみます。
この記事で分かること
- 「正座革命ネオ」の特徴と実際の使用感
- 「正座革命ネオ」の良いところ
- 「正座革命ネオ」のダメなところ
- 「正座革命ネオ」をおすすめできる人
手術はしていなくても、腰痛持ちなど正座をしなければならない人にも参考になると思います。
ぜひ最後まで読んで検討してみてください。
クリックできる目次
「正座革命ネオ」とは
「正座革命ネオ」の最大の特徴は、「折りたためる正座椅子」であることです。
正座椅子は数あれど、ここまでコンパクトにできるものは(少なくとも僕が探した限り)見当たりません。
それでいて正座椅子としてしっかり使えるのがすごいところ。
折りたためる秘密はこの形にあります。
脚板をマジックテープで留めるだけという、非常に簡単な構造です。
折りたたみテーブルのような金具は一切使っていません。
形がかなり特殊なので、慣れるまでには多少時間はかかると思います。
そもそも椅子なのに自立できないですからね(笑)
座るときに自分のお尻のベストポジションに合わせてやる必要があります。
まぁこれは何回か使っているうちに慣れます。
コツさえつかめば、意外な安定感に驚きますよ。
90kg までの体重には耐えられるそうなので、体の大きな人も安心です。
僕はこの「正座革命ネオ」を実際に購入して、 3 ヶ月以上使い続けてきました。
その中でこの商品の「良いところ」と「ダメなところ」が分かってきたので、具体的にご紹介します。
「正座革命ネオ」の良いところ
- 正座が楽になる
- 折りたためる(コンパクトに収納)
- 軽い(持ち運びに便利)
「正座革命ネオ」のダメなところ
- バランスを取るのが難しい
- 耐久性に不安(が出てきた)
- 床(カーペットやマット)がへこむ
それでは以下で詳しくご説明しますね。
「正座革命ネオ」の良いところ 1 :正座が楽になる
「正座革命ネオ」を使い始めてから、本当に正座をするのが楽になりました。
お尻が足に乗ることがないので、上半身の重みを感じなくて済むんですよね。
このおかげで 30 分以上正座をし続けることもできるようになりました。
見た目はかなり不安定ではありますが、座っている間はそれほどグラついたりはしません。
そもそも正座は姿勢を正してまっすぐ座るものですからね。
体重はまっすぐ下にかかるはずなので、安定して座り続けることができます。
ただ、正座をしていることに変わりはないので、あまりに長時間座り続けるとしんどくなります。
足首の血管は圧迫されますし、膝も曲げた状態で(かなりマシとはいえ)体重がかかり続けた状態。
残念ながら決して万能ではありません。
それでも使った方が数段マシなことも事実。
何も使わず正座したときのしんどさを 10 とすると、それを 2 〜 3 くらいに軽減してくれるイメージです。
しんどさがゼロになることはありませんが、かなり楽にはなりますよ。
「正座革命ネオ」の良いところ 2 :折りたためる(コンパクトに収納)
折りたためることが、この「正座革命ネオ」の最大の特徴です。
僕がこの商品を買うことにした最大の決め手でもあります。
うちには小さな子ども(2 歳)が居ますから、正座椅子なんておもちゃにされるのが目に見えています。
ただ遊ぶだけならいいんですが、上に乗ったり跨ごうとして転んだりすることもちょっと怖いんですよね。
何とかコンパクトに収納できるものはないかなぁ……と探した結果、見つけたのが「正座革命ネオ」でした。
実際に使ってみると、この折りたたみ機能(?)は本当に優秀です。
使い終わったらサッとたたんで、棚の空きスペースに差し込むだけで片付け完了。
折りたたんだ後の厚みは 3 〜 4cm ほどなので、ちょっとした隙間にも入れられます。
マジックテープだけで簡単に付け外しできるのもいいですね。
使うときも仕舞うときも、2 〜 3 秒あれば終わります。
金具をガチャガチャやってたらこうはいきません。
本当に楽です。
「正座革命ネオ」の良いところ 3 :軽い(持ち運びに便利)
「正座革命ネオ」の重量は約 300g。
非常に軽いです。
金属を使っていないのが大きいんでしょうね。
なので、持ち運びがとても楽にできます。
日常的な使用についてもそうですが、例えば法事に持っていくことも簡単にできるでしょう。
ちょっと大きめのカバンさえあれば楽々入りますし、300g ですからほとんど重さを感じません。
僕はまだ自宅以外で使ったことはありませんが、もし正座が必要な場へ出向くときには持っていくつもりです。
使っている間は自分の体に隠れてほとんど見えませんし、必要なくなればすぐにたたんでカバンに仕舞えますからね。
いろんな場面で重宝すると思いますよ。
「正座革命ネオ」のダメなところ 1 :バランスを取るのが難しい
「正座革命ネオ」は見るからに特殊な形状をしています。
脚板をマジックテープで留める仕組みになっているので、三角形の頂点が床につくことになるんですね。
なので、しっかりと自立する正座椅子に比べると、どうしても安定感では劣ります。
もちろん慣れてしまえば、しっかりと安定して座り続けることはできるんですけどね。
正座をしているときは体重がまっすぐ下にかかっているはずなので、意図的に体を揺らしたりしなければグラつくことはありません。
ただ、筋力(特に体幹)が弱っている人はしんどいかも知れません。
お年寄りやひどい腰痛の人は、もっと安定した正座椅子の使用をおすすめします。
「正座革命ネオ」のダメなところ 2 :耐久性に不安(が出てきた)
構造があまりに特殊で簡素なため、当初は「すぐ壊れるんじゃないか?」と思っていました。
が、意外とつくり自体は丈夫にできているようで、現在まで問題なく使えています。
ただ、3 ヶ月を過ぎたあたりから少しずつギシギシと音が鳴り始めました。
脚板を包んでいる薄い布も一部破れてきましたし、毎日使っている負荷がそろそろ影響し始めたようです。
まだまだ「壊れた」とか「使えなくなった」というレベルではありません。
今でもこれまで通り使い続けています。
が、「果たしていつまでもつかなぁ……」という感覚は否めないですね。
あと 3 ヶ月もすれば、おそらく僕の背骨はくっついて正座する必要がなくなります。
それまでもってくれればいいんですけどね……。
最終的な結果については、またご報告します。
「正座革命ネオ」のダメなところ 3 :床(カーペットやマット)がへこむ
脚板をマジックテープで留めたところが床につくので、体重がそこに集中してかかります。
そのため、へこみやすいカーペットやマット、畳などの上で使用する場合は跡が残る可能性があります。
うちはフローリングの上にニトリのジョイントマットを敷いているんですが、見事にへこみました(´Д`)
お高めのカーペットやラグなどを使っている場合は要注意ですね。
もちろん他の正座椅子でも跡が残るでしょうが、一点集中で体重がかかる分だけ被害が大きくなる可能性があります。
薄い座布団の上で使うなど、直接「正座革命ネオ」が当たらないように工夫しましょう。
「正座革命ネオ」をおすすめできる人
ここまで「正座革命ネオ」について、僕が実際に使用した上で感じたことをお伝えしてきました。
その「良いところ」と「ダメなところ」を踏まえて、「正座革命ネオ」をおすすめできるのは次のような人たちです。
- 正座を頻繁にする必要があるが、長時間はつらい
- 正座椅子は欲しいが、できるだけコンパクトに収納したい
- 正座椅子を持ち運ぶ可能性がある
もし上記に当てはまる場合は、ぜひ購入を検討してみてください。
国産折り畳み正座椅子 正座革命ネオ 【登録意匠】 (黒, 16)
逆に、「コンパクトさは要らないからとにかく頑丈なものを!」という人は、他の正座椅子の方がいいですね。
(体重が 90kg 以上の人も使用できません)
正座をすることがまったく苦にならない人は、正座椅子そのものが必要なさそうです。
毎日のことですから、苦痛に感じることは少しでも軽減しましょう。
そこまで高いものではないですし、気になるのであれば実際に試してみることをおすすめします。
ところで「ネオ」って何?
ちなみに商品名に「ネオ」と付いているのは、元々あった「正座革命」という商品の改良版だからです。
この「正座革命(ネオなし)」は
- ソファー生地を採用している
- カラーバリエーション(黒と赤)がある
という「ネオ」にはない特徴があります。
ただし、ラージサイズ(高さ 16cm)はなく通常サイズ(高さ 12cm)のみの取り扱いとなっています。
なので、選ぶ基準としては
- ラージサイズ(高さ 16cm)が欲しい→正座革命ネオ
- 良い生地やカラバリが欲しい→正座革命
となりますね。
価格の違いはそれほどないようです。
(若干「ネオ」の方が安いかも)
ぜひ一度比較してみてください。
↓「正座革命(ネオなし)」
↓「正座革命ネオ」
国産折り畳み正座椅子 正座革命ネオ 【登録意匠】 (黒, 16)