「腰椎固定術」という手術と、それに伴う入院生活の体験記の第三回です。
第一回では、以下の内容を書きました。
- 入院前日の PCR 検査
- 入院当日(手術前日)
- 手術当日
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椎間板ヘルニアと腰椎分離すべり症の手術および入院の体験記。【第一回】
坐骨神経痛を治すための手術を受けてきました。 その名も「腰椎固定術」です。 この手術の目的は大まかに 2 つ。 坐骨神経痛の原因となっている椎間板ヘルニアを取り除く 腰椎分離すべり症を起 ...
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そして第二回では、以下の内容を。
- 手術翌日(入院 3 日目):点滴の機械撤去。発熱と痛みに耐える。
- 手術から 2 日目(入院 4 日目):管が取れてリハビリ開始。トイレ、CTも。
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椎間板ヘルニアと腰椎分離すべり症の手術および入院の体験記。【第二回】
「腰椎固定術」という手術と、それに伴う入院生活の体験記の第二回です。 第一回では、以下の内容を書きました。 入院前日の PCR 検査 入院当日(手術前日) 手術当日 この第二回では、手術 ...
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この第三回では、手術から 3 日目〜 4 日目までを書いていきます。
発熱と痛みのピークを超え、ようやく入院生活にも慣れてきた頃ですね。
第三回のこの記事では、
- 入院中に頭を洗うことはできるの?
- 何もやることがない時間はどうやって過ごした?
- 歯磨きってどうすればいい?
- 勝手に一人で歩き回っても大丈夫?
- 傷口の痛みっていつまで続くの?
といったことが分かります。
どうせなら充実した時間を過ごしたいですよね。
工夫のしどころも多いときなので、最後まで読んでぜひ参考にしてください。
なお、以下については毎日同じ時間に同じことをしているだけなので、特に変わったことがなければ省略しています。
- 6:00 …… 起床、体温・血圧測定(たまに採血)。前日に出た尿とお通じ(便)の回数を聞かれる。
- 8:00 …… 朝食
- 12:00 …… 昼食
- 18:00 …… 夕食
- 21:00 〜 21:30 頃 …… 消灯・就寝
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手術から 3 日目(入院 5 日目)
体からいろんな管が取れたことで、少しずつ体を動かすようになっていきます。
午前:看護師さんによる洗髪、座薬
10:30 頃、看護師さんに頭を洗ってもらいました。
手術の前日にシャワーして以来、4 日ぶりの洗髪です。
手術してから一週間はシャワー禁止なので、この機会は本当に貴重ですね。
前屈みになれないこともあって、後ろに倒れる美容室のスタイル。
倒れるだけならこの腰の状態でも大丈夫なんですが、「何かあっても自力で起き上がれない」という不安と恐怖はなかなかでしたね。
なんとか位置決めができたところで、さすがに慣れた手付きで素早く頭全体を洗っていきます。
特にストレスを感じることもなかったですね。
改めて看護師さんの仕事の大変さを感じました。
心から感謝。
頭を洗ってもらった。
前にシャワーしたのが手術の前日(火曜日)だから……4日ぶり。
その間に体を一度拭いてもらったけど、頭は放置だった。
前屈みにはなれないので、後ろに倒れる美容室スタイル。
腰がこの状態で後ろにまっすぐ倒れるのはなかなかの恐怖。
(何かあっても起き上がれない)— ざこいた@坐骨神経痛が痛かった人 (@zakoita) May 1, 2021
ここまでお通じがないため、11:00 前に座薬を入れることに。
だいたい 20 〜 30 分後に効果が出ると言われたんですが、その通り 11:30 頃にようやく出ました。
お尻はなんとか拭けましたが、ウォシュレットじゃなかったら厳しいですね。
和式しかなかった時代は、いったいどうしてたんでしょうか……。
昼間〜夕方:特にやることはなく、体を休めることに専念(=アマプラ)
特に検査やリハビリもなく、ただただベッドに横になった状態で過ごしましたsd。
「今は体を休めるのも大事な仕事だから……」と言い聞かせてましたが、さすがに暇でしたね(´・×・`)
ほとんどの時間を iPad でのアマプラの動画に費やしました。
この iPad は Wifi しか使えないので、【Wifiレンタルどっとこむ】というサイトからポケット Wifi のルーターをレンタルしました。
僕がこのサービスを選んだ理由は以下の通り。
- 国内用 WiFi レンタルで 3 年連続ナンバーワンという実績がある
- 一週間程度の短期ならこのサービスが最安級
- 入院期間が万が一伸びてしまっても、手続きなしでレンタル期間を延長できる
- 受け取りは自宅に宅配、返却はポストに投函できる
ただ、僕のベッドが窓から遠い廊下側だったからか、ときどき電波が拾えなくなっていたんですよね。
たぶん原因は、今回レンタルした Wifi ルーターが WiMAX だったこと。
Softbank のルーターにしておけば、こんなことにはならなかったのかもなぁ……とちょっと後悔(´-ω-`)
WiMAX 提供エリアでもこういうことは起こり得るので、個室でもない限りは Softbank にしておいた方が無難なのかもしれません。
夜:手術後初の洗面台での歯磨き
手術後はずっとベッドの上で歯を磨いていました。
(ペットボトルに入れた水を使って、嘔吐物を受ける容器にうがいした水を吐き出して)
少しずつ体も動かせることもあって、洗面台での歯磨きにもチャレンジしてみることにしたのですが……。
まっすぐ前に屈めないことがこれほど障害になるとは(´-ω-`)
歯ブラシを洗ったり水を手ですくったりすることすら、満足にはできませんでした。
じゃあどうするか。
試してできそうだったのは以下の 3 つでした。
- 体を捻りながら側面方向に倒す(肩口から顔を覗かせるように)
- 片手を洗面台に付けて体を支え(壁立て伏せの姿勢)、もう片方の手で歯を磨いたり水をすくったりする
- 膝立ち or 椅子に座る
1 はとにかく体がしんどいですし、結局は頭を低くすることができないので周りが水浸しになります。
なので却下。
2 が最も現実的かと思いますが、いかんせん片手なのですくえる水の量が少ないのが欠点。
効率は悪いですが、なんとか工夫してやるしかありません。
3 は腰の負担が最も小さいんですが、あくまで最後の手段です。
膝立ちになっても洗面台の高さが合わなかったらアウトですし、深くまで頭を出すことができないので手前に水がこぼれるリスクがあるんですよね。
椅子に座っても同様で、そもそも歯磨きの度に椅子を持ってくるのはさすがに面倒くさいですし……。
腰の回復に伴って少しずつ前に曲げられるようになりますが、初めのうちは 2 の片手で体を支える方法でしのぎました。
前屈みになれないだけで、こんなに苦労するもんなんですね……。
手術から 4 日目(入院 6 日目)
この日は朝から何の予定もなし。
丸一日、自由行動でした。
午前:解熱
毎朝の検温のときには、熱は下がっていました。
だいたい平熱の 36.7 ℃。
とりあえず不安材料が一つ減って良かったです。
頭のクラクラもほとんどなくなりました。
起き上がって活動することに、体が順応してきたんですかね。
昼間:院内を一人で散歩
午前中はゆっくり過ごして、昼食後は運動のために院内を散歩しました。
もちろん歩行器は使いましたが、普通に歩くだけならかなりスムーズになってきましたね。
ただ、それはあくまで「何もなければ」「何もしなければ」の話。
ちょっとでも踏ん張ったりつまずいたりしたら……と思うと、なかなかの恐怖でした。
急に方向転換することも難しいので、曲がるときはなるべく大きくゆっくり動いてましたね。
歩く速度を上げると、ちょっと腰に痛みが出ました。
振動が大きくなるからでしょうか。
バランスも崩しやすくなりますし、とにかく安全最優先でゆっくり小股で歩いていました。
結局 1 時間ほどで病室に戻りましたが、意外と疲れました。
転んだりバランスを崩したりしないように、普段より集中力を使ったということもあるんですが。
しばらくベッドで横になりっぱなしだったので、脚の筋力も落ちていたのかも知れません。
やはり少しずつでも定期的に運動しないといけませんね。
人混みの中でウロウロしようと思ってたのに、今日が日曜日だってことを忘れてた。
普段人でごった返してるところが暗くて静かだと、なんか不気味だね。
— ざこいた@坐骨神経痛が痛かった人 (@zakoita) May 2, 2021
夕方〜夜:傷口が痒くなる
傷口の痛みが和らいでいく一方で、かゆみが出てきました。
これが地味につらいんですよね……。
思い切りかくわけにもいかず、ただ耐えるしかありません。
どうしても無理なときはベッドに体を軽くこすりつけるとか、手の柔らかい部分で優しく揉むようにするとか、打てる手はそれくらいですかね。
とにかく誤魔化し続けてひたすら耐えるのみ!
これはこれで痛みとは別の苦行でした。
第四回へ続く。
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椎間板ヘルニアと腰椎分離すべり症の手術および入院の体験記。【第四回】
「腰椎固定術」という手術と、それに伴う入院生活の体験記の第四回です。 第一回、第二回、第三回では、以下の内容を書きました。 入院前日の PCR 検査 入院当日(手術前日) 手術当日 手術翌日(入院 3 ...
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