入院

椎間板ヘルニアと腰椎分離すべり症の手術および入院の体験記。【第四回】

手術中のイラスト

腰椎固定術」という手術と、それに伴う入院生活の体験記の第四回です。

第一回第二回第三回では、以下の内容を書きました。

  1. 入院前日の PCR 検査
  2. 入院当日(手術前日)
  3. 手術当日
  4. 手術翌日(入院 3 日目):点滴の機械撤去。発熱と痛みに耐える。
  5. 手術から 2 日目(入院 4 日目):管が取れてリハビリ開始。トイレ、CTも。
  6. 手術から 3 日目(入院 5 日目):洗髪、座薬、休息(アマプラ)、歯磨き
  7. 手術から 4 日目(入院 6 日目):ようやく解熱。院内を一人で散歩。

 

第四回では、手術から 5 日目〜 6 日目(退院前日)までを書いていきます。

リハビリもようやく開始して、退院後の生活も視野に入り始めた頃ですね。

 

この記事で分かること

  • 「腰椎固定術」の後のリハビリって何をするの
  • 日常生活の指導もしてもらえる?
  • 退院後に自分でできるリハビリはどんなこと?
  • 歩行器はいつまで必要?

 

最後まで読んでぜひ参考にしてください。

 

なお、以下については毎日同じ時間に同じことをしているだけなので、特に変わったことがなければ省略しています。

  • 6:00 …… 起床、体温・血圧測定(たまに採血)。前日に出た尿とお通じ(便)の回数を聞かれる。
  • 8:00 …… 朝食
  • 12:00 …… 昼食
  • 18:00 …… 夕食
  • 21:00 〜 21:30 頃 …… 消灯・就寝

 

手術から 5 日目(入院 7 日目)

ようやくこの日からリハビリが始まりました

と言っても、「悪化させないための生活指導」という感じで、回復を早めるためのものではありません

基本的にはやはり自然治癒を待つことになるので、そのサポートという感じです。

 

午前:新人看護師さんによる採血(痛い)

珍しく看護師さんが 2 人で来たと思ったら、1 人はどうやら新人さんのようで。

明らかにガッチガチでした。

 

で、そのガッチガチに緊張した看護師さんが採血をすると。

ほうほう。

まぁ何事も経験ですからね。

僕の腕で良ければお貸ししますよ。

はいはい、そうやって針をブッスーって刺してね、

痛ってぇぇぇ!!

注射で泣く男の子のイラスト

……と叫ぶのはなんとかこらえました。

ざこいた
ちょっと涙目だったけど……

 

人によってこんなに違うもんなんですね。

悪い人に当たっちゃうと、いろいろ文句も言われたりするんだろうなぁ……。

早く上手になってくださいね……。

 

昼間:ようやくリハビリ

昼食後、ようやくリハビリの予定が入りました

手術から 5 日目。

長かったですが、体がある程度回復しないとどうしようもないですからね。

ざこいた
途中で土日を挟んでいるので、その影響もあったかもしれません

 

リハビリの内容は大きく分けて 2 つ。

  1. 生活動作の指導
  2. 歩行状態の確認

すべてを書き出すとかなりのボリュームになるので、ここでは簡単に概要だけ。

翌々日には退院なので、実質 2 日間ですべての内容が盛り込まれました本当は 3 日間はかけるそうで)。

入院生活の中で最も充実した時間だったことは間違いありません。

詳細はまた別の記事にまとめます。

 

ではまず生活動作の指導について。

  • 三大ダメな姿勢長座位、前屈み、あぐら
  • 起き上がるときは横向き or うつ伏せで。
  • 低い位置のものを取るときは膝立ち or 椅子に座ってマジックハンドがベスト)。
  • 高さ 40cm くらいの風呂用椅子を用意する。
  • 靴下を履くときはソックスエイドを使う。脱ぐときはマジックハンドが基本。
  • ズボンを履くときはマジックハンドで引き上げるか、前屈みにならないよう壁にもたれて履く。
  • 基本的に重いものは持たない。どうしても持つ場合はなるべく腰に近づけること

 

続いて歩行状態の確認

  • 脚の力の入り具合を確認。
  • 歩行器を使わず、通常の歩行
  • そのまま院内の廊下→階段へ。
  • ランニングマシンの豪華版」といった感じの巨大な装置で、脚の力の入り具合を測定

 

平行棒を使ったリハビリのイラスト

「リハビリ」というとこんな↑感じのイメージでしたが、全然違いましたね。

普通に歩いただけでした(笑)

 

歩行状態の確認の結果、特に異常はなく順調にきているとのこと。

問題なく退院できる」とのお墨付きをもらいました。

 

歩行器についても必要ないとのことで。

最終的には看護師さんに確認してもらった上で、歩行器の使用が不要になりました。

(結果的に確認してもらったのは翌朝だったんですが、実質この日で歩行器は終了)

ざこいた
実はこの前からトイレ程度は歩行器なしで行ってましたけどね……

 

 

夕方〜夜:休息、体拭き、まわりの騒音

リハビリ後は Twitter にその内容をまとめて、それが終わればゆっくり休んでいました

もちろん iPad でアマプラと電子書籍です(`・ω・´)キリッ

 

手術翌日には看護師さんが体を拭いてくれましたが、もう体もかなり動くので自分で拭くことに。

ホカホカのタオルを 3 枚ほど渡されて、「拭いたら適当にそこら辺に置いといてくださいね〜」とのこと。

自分でできることは自分でやりましょう

 

それから……。

向かいのベッドで使ってるパソコンがうるさくて仕方ないんですよね。

この日だけじゃなくて、入院してからずっとですが。

パソコンの電源を切らずに放置しているせいで、ときどき HDD が「ウィーン……カリカリカリ……」と音を立てまして。

それがもう夜の病室には響く響く。

本人は気にならないのかも知れませんが、他人の迷惑も少しは考えてほしいところ。

せめて寝るときくらい電源落としたらいいのに……。

 

手術から 6 日目(入院 8 日目):退院前日

この日もリハビリがメイン

退院間近ということで、身の回りの整理もぼちぼち始めます

 

午前:テープ貼り替え

翌日の退院に向けて、腰の傷に貼っているフィルム状のテープを貼り替えました

一応傷も確認してもらったところ、問題なくきれいで「他の人よりかゆくないはず」とのこと。

いや、十分かゆいですけどね……。

 

それまで貼っていたテープより一回り小さくなりました。

このテープ、粘着力がかなり強力なようで糊が肌に残ってかなりベタベタします

こすって取るわけにもいかず、ちょっと気持ち悪い……。

ざこいた
退院してからもしばらく残ってました

 

 

昼間:リハビリ 2 日目

昼食後、昨日に引き続きリハビリへ

この日も 30 分〜 1 時間程度で終わりましたが、なかなか濃い時間でした。

 

まずは退院後のトレーニング方法の説明と指導。

その後に昨日の続きで生活動作の指導がありました。

こちらも後日別記事にまとめるので、ここでは概要だけ。

 

まずはトレーニング方法について

理学療法士さんから提示されたのは以下の 3 つの運動です。

  1. 四つん這いで反対の手足を持ち上げて保つ
  2. 仰向けでお尻を上げる
  3. 横向きで脚を上下させる

どれも体幹トレーニングでよく見るやつですね。

腰痛予防のために脊柱起立筋を鍛えるため」だそうです。

 

その際のポイントもいくつか挙げておきます。

  • 基本的には自重で OK
  • 回数・秒数はできる(痛くない)範囲で。無理する必要はない
  • プロテインは飲んだ方がいい
  • 頻度は週 3 〜 5 回できれば上等。毎日できるならそれでも問題はない
  • もし他にメニューを増やすなら、整形外科の先生に確認すること。

 

かなり強調して言われたのが、「急な動きは特に注意」ということ。

今はまだ骨がボルトでしか繋がっていないので、急激な負荷がかかるとそのボルトが折れる可能性があるそうです。

過去には「床に落ちた石鹸を拾おうとした」だけで、ボルトが折れて病院に担ぎ込まれたおばあちゃんが居たそうで|゚Д゚)))

少しずつ慣らしていきましょう。

 

そして、生活動作の指導

昨日の続きですね。

こちらもざっと概要を挙げます。

  • 料理:腰を捻らないように注意。低い位置にある鍋や調味料は高い位置に移動させる。
  • 掃除:掃除機は持ち上げない。階段の掃除などはクイックルワイパーなどで対応。風呂掃除も柄の長いブラシを使いトイレ掃除は膝立ちで
  • 車に乗るときはお尻から先に(着物を着た女性と同じ乗り方)。
  • 風呂で体を洗うときは高め(45cm くらい)の椅子を使う
  • 下半身を洗うときは長めのタオルの両端を交互に引っ張るか、柄の長いブラシを使う
  • 浴槽に入るときは、横向きになって足を後ろに上げて入る(足を前に上げるのは厳禁)。
  • 洗顔や歯磨きで体を多少前に傾けるのは問題なし
  • 靴を履くときは靴べらを使う(手を使って履かない)。

改めて見ると、生活のほとんどに制限がありますね(^^;

基本的には自然治癒を待つしかないので、体が治るのを邪魔しないという感じでしょうか……。

大変ですが、地道に一つずつ対応していくしかなさそうです。

 

夕方〜夜:相変わらずの騒音

向かいのベッドでは相変わらずパソコンがウイーンカリカリカリカリ……。

それに加えて独り言がものすごくうるさかったです。

たぶんパソコンに対して何かを言ってるんでしょうけど、「独り言」と呼ぶには声が大きすぎるんですよね('A`)

 

それとは別に、隣のベッドではイヤホンを付けない状態でテレビが付けっぱなしに。

で、本人はグースカといびきをかいて寝てる有様。

いや、寝るなら消せよ(・д・)チッ

 

歳を取ると周りの迷惑とか気にならなくなるんですかね。

どうしてあの状態で平気なのか、本当に不思議です。

 

耳栓、忘れないようにしましょうね……。

 

第五回(最終回)へ続く。

第五回
手術中のイラスト
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