入院

椎間板ヘルニアと腰椎分離すべり症の手術および入院の体験記。【第五回】

手術中のイラスト

腰椎固定術」という手術と、それに伴う入院生活の体験記の第五回です。

いよいよ最終回(=退院)となりました。

 

第一回第二回第三回第四回では、以下の内容を書きました。

  1. 入院前日の PCR 検査
  2. 入院当日(手術前日)
  3. 手術当日
  4. 手術翌日(入院 3 日目):点滴の機械撤去。発熱と痛みに耐える。
  5. 手術から 2 日目(入院 4 日目):管が取れてリハビリ開始。トイレ、CTも。
  6. 手術から 3 日目(入院 5 日目):洗髪、座薬、休息(アマプラ)、歯磨き
  7. 手術から 4 日目(入院 6 日目):ようやく解熱。院内を一人で散歩。
  8. 手術から 5 日目(入院 7 日目):リハビリ開始
  9. 手術から 6 日目(入院 8 日目):リハビリ 2 日目

 

最終回となるこの記事では、退院当日のことを書いていきます。

長かった入院生活もようやく終了。

快適なぐーたら生活が終わり、日常という荒波に飲み込まれる様は必見です(ノД`)

 

この記事で分かること

  • 退院当日は何をする
  • 退院してすぐに日常生活を送れる
  • 付き添いなしでも一人で退院できる?
  • 大きな荷物を抱えて移動できる?
  • 退院してから大変だと感じたことは何?

 

最後まで読んでぜひ参考にしてください。

 

退院当日:手術から 7 日目(入院 9 日目)

退院は 10:00 頃の予定。

バタバタするかと思いましたが、いつも通り 6:00 起きなので意外と時間には余裕がありましたね。

 

午前:退院準備(着替え、荷物の整理)

8:00 の朝食後、荷物の整理に取り掛かりました

前日にもある程度片付けていたので、大まかには済んでいたんですけどね。

あとは充電器や歯ブラシや iPad などの、最後まで使っていたものをバッグに入れれば終わりです。

 

問題は

入院中はずっと入院着だったんですが、退院のこの日に初めて自分の服を着ることになります。

コルセットを着けた状態で果たして自分の服が着れるか不安だったんですが……。

 

案の定、ジーパンのボタンが閉まりませんでした(´Д`)

普段なら両手の指が全部入るくらいの余裕はあるんですけど、コルセットを着けるとどう頑張っても閉まりません

ざこいた
手術の際は、余裕のあるズボンを持ってくることをおすすめします

 

ベルトも当然キツキツです。

こちらはなんとか一番緩い穴で留めることができましたが……。

 

あとは靴下

リハビリのときにもらったソックスエイドを初めて使ってみました

まー、面倒くさい(笑)

ついつい手で迎えに行ってしまうので、慣れが必要ですね。

 

そして

このときのためだけに靴べらを用意していましたが、持ってきておいて良かったです。

これがなかったらどうやっても履くことはできなかったでしょう。

ちなみに今回買ったのはこの靴べら(シューホーン)。

長さを調節できるので持ち運びに便利ですし、最大 94cm まで伸びるので腰を伸ばしたままでも無理なく靴が履けました

アルミ合金製でしっかりした作りですし、退院してからも重宝しています。

 

9:30 〜 10:00 頃:看護師さんによる最終チェック

着替えまで終わったのがだいたい 9:30 頃

あとは看護師さんの最終確認待ちだったんですが、このタイミングで新人看護師さんに付き合わされる形で検温やら血圧測定やらをすることに。

いや、いいんですけどね。

いいんですけど、「このタイミングで!?」とは正直思いましたよ。

だって、これから退院する人間の体温と血圧測ってどうするのって話ですから……。

何事も経験なので、どんどんやってくれたらいいとは思うんですが。

 

その諸々が終わって、ようやく看護師さんによる最終チェック

忘れ物がないかを確認してもらって、これでようやく退院できます。

そのままナースステーションまで送ってくれました。

ステーションの中に居た看護師さんも何人かお見送りしてくれたんですが、ちょっとびっくりして軽い会釈しかできなかったのが心残りです……(^^;

ざこいた
もうちょっとちゃんとした挨拶した方が良かったかな……

 

後日精算ということで、次回診察のときにまとめて会計することに。

簡単な書類にサインだけして退院の手続きは終わりました

 

これで一週間以上に渡る入院生活も終了。

お疲れ様でした!

 

退院後:気分が悪くなる→タクシーで帰宅

荷物はボストンバッグとリュックのみ(あとはマジックハンド)

付き添いはなかったので、一人ですべての荷物を持つことになります。

(新型コロナのことや、小さな子どもを連れてくるリスクなどを考慮して、奥さんには自宅で待っていてもらうことに)

このときはまだ腰も不安定だったんですが、ボストンバッグを身体の中心に寄せればなんとか持てました

ざこいた
身体から離れるときつかったですけどね

 

「これから電車でも帰れそうかなー」と思って駅まで歩いていると、少しずつ気分が悪くなってきました

貧血のような感じで、歩くどころか立っていることもできない状態

出発してから結局 10 分も経たないうちに、途中で荷物を地面に下ろして座り込んでしまいました

頭痛も少しありましたし、血の巡りがあまり良くなかったんですかね。

 

原因ははっきりとは分かりませんが、やっぱり入院中にずっと寝ていたせいなんでしょうか。

それなりに重い荷物を抱えてあれだけ歩いたのも、入院以来初めてでしたし。

水分補給してしばらく休んだら回復しましたが、これには本当に驚きましたね……。

「意外といけるやん」と思ったのも束の間、まだまだ体は回復していないことを思い知らされました

 

このまま電車に乗ってまたしんどくなっても嫌なので、結局タクシーで帰ることに

電車なら 500 円程度のところを、タクシーで 8000 円弱かかりました。

なかなか痛い出費ではありますが、仕方ないですね。

安全に帰ることが最優先なので、必要経費と割り切ります。

 

昼間〜夕方〜夜:帰宅、家事・育児ができない

ちょうど 12:00 頃に帰宅

奥さんが昼食を用意して待っていてくれました(この日は休日)。

 

子どもに会うのも約一週間ぶり

笑顔で迎えてくれたんですが、抱っこできないのが切なかったですね……(ToT)

覚悟はしていましたが、実際にそうなってみると「あぁそうか」と胸にくるものがありました。

ざこいた
子どもはキョトンとしてましたけどね(笑)

 

自分の家に帰ってくると、できないことがいろいろと出てきます

手を洗えない、ズボンや靴下が脱げない、食器が取れない、床の荷物やゴミが拾えない……。

今までできていたことができなくなっているので、はっきり突きつけられた感じですね。

 

中でもびっくりしたのが以下の 3 つ。

  • 米が研げない
  • お茶の入ったやかんが持てない
  • 鍋が洗えない(特にル・クルーゼ)

これらに共通しているのは、「腕を伸ばした状態で重いものを持つ」ということ。

それがダメな動作であることは入院中にも散々言われていたので、かなり強く意識してはいたんですが。

いざ実際の日常生活に落とし込んでみると、「あぁ、こんなこともできないのか」と……。

現実を見せ付けられて割とショックでした(´-ω-`)

 

こんな感じでできないことが続々出てくるので、それを受け入れ「じゃあどうしよう」と考えるのが大変でしたね。

どうしても奥さんに負担がかかってしまいますし。

心苦しく思いながらも、頼らざるを得ないのが実際のところで。

 

骨が治るまではこうやってその都度考えながら、一つ一つ対応していくしかないんですよね。

退院してからの方がずっと長いんですから、いちいち落ち込んでもいられません。

まだまだ遠い道のりですが、気長にやっていくしかなさそうです

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