腰椎の手術をしたら前屈みになれないので、靴も思うように履けません。
靴紐を結ぶなどもってのほか。
指をかかとに入れて引っ張り上げることすら、非常に困難な作業になります。
そこで有効なのは、簡単に脱ぎ履きできるスリッポン。
靴べらさえあれば、立ったままでも履けますからね。
もちろん普通の靴でも紐を緩めておけば履くことはできます。
しかし、ベロの部分が中に入り込んでしまうのは防げないんですよね……(-.-;)
という訳で、実際にスリッポンを購入して 3 ヶ月以上履いてみました。
その使用感や良い点・良くない点についてシェアします。
今回は以下の基準でスリッポンを探しました。
- 生地が柔らかく
- ある程度の厚みがあり
- 長時間の使用でも疲れない
この基準に当てはまらないため、今回はキャンバス生地を候補から除外しています。
(詳細はこの記事の最後に書いていますので、ご興味のある方は読んでください)
また、購入する際にいくつか比較したので、購入に至らなかったスリッポンについてもご紹介しますね。
購入する前の比較は Amazon の prime wardrobe (プライム・ワードローブ)を利用しました。
複数の商品やサイズ違いをまとめて注文して、一週間以内に返送すればいいだけなので便利ですよ!
返送用の箱を用意する必要もありません。
prime wardrobe (プライム・ワードローブ)をさっそく試してみる
ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
購入したのはニューバランスの「MARLXS」
結論から言うと、今回購入したのはニューバランスの「MARLXS」というスリッポンです。
最大の決め手は「フィット感」ですね。
自分の足に最も合うシューズだった、ということです。
サイズは 27.5cm。
普段履いている Patrick のシューズも 27.5cm なので、だいたい同じサイズ感なんですかね。
一応 27cm も試したんですが、爪先が詰まった感じでちょっと小さかったです。
ウォーキングシューズなので、長時間の歩行には最適。
仕事でも動き回ることが多いので、ずっと履いていても疲れないのはありがたいですね。
3 ヶ月以上履いてみて分かった、良いところと良くないところはこちらです。
「MARLXS」の良いところ
- 履きやすい
- クッション性能が高い
- 軽い、通気性がいい
「MARLXS」の良くないところ
- ホールド力が弱い
- 防御力がほぼ皆無
順番に説明していきますね。
MARLXS の良いところ 1:履きやすい
スリッポンだから当たり前……ではあるんですが(^^;
それが当たり前じゃないスリッポンも意外とあるんですよね。
履き比べて分かりましたが、手を使わないとスムーズに履けない靴もけっこうありました。
その点、この「MARLXS」は形がしっかりしていますから、履くときに潰れることがありません。
立ったままでも靴べらだけで、スムーズに足を奥(爪先)まで入れることができます。
足幅も 2E (EE) なので、一般的な日本人の足には合ってるんじゃないでしょうか。
手を使うことができない人にとって、これはポイント高いですよ。
立ったまま靴べらだけで履けるかどうか……。
これが最低条件であり最重要項目であると言っても過言じゃありません。
MARLXS の良いところ 2:クッション性能が高い
ウォーキングシューズだけあって、ソール(底)のクッション性能は高いです。
長時間履いていると、より実感しますね。
3 ヶ月以上も履いていますが、ヘタってきた感じもありません。
ずっと履き続けてるのに、これは本当にすごいことです。
しっかり衝撃を吸収してくれるので、足の裏の疲れも少ないですよ。
本当に楽です。
MARLXS の良いところ 3:軽い、通気性が良い
アッパー(足の甲側)の素材は合成繊維のメッシュなので、軽くて通気性が良いです。
全体的にもあまり重さを感じないので、これも疲れにくい要因の一つですね。
ソールも普通のゴム底とは違うのかも知れません。
通気性が良いので、靴の中で蒸れないのも嬉しいところ。
ウォーキング用なのでこの辺りの対策もバッチリです。
MARLXS の良くないところ 1:ホールド力が弱い
スリッポンの宿命かも知れませんが……。
この「MARLXS」もやはりホールド力の弱さが難点です。
紐靴のように締め上げることができませんからね。
どうしても靴の中で足が動いてしまいます。
ゴムなどで微調整できたらいいんですが……。
なので、あまり激しい動きにはおすすめできません。
本気で走ったら途中で脱げてしまいそうですし、急に止まると足首を捻りそうでちょっと怖いです。
ただ、手術を受けたばかりの今の腰の状態を考えると、そもそも全力で走り回ることはありませんからね。
腰の状態が回復する間だけ履くと考えれば、問題なしと判断しました。
MARLXS の良くないところ 2:防御力はほぼ皆無
「MARLXS」には防御力を期待しない方がいいです。
これは「良いところ」で挙げた軽さ・通気性とのトレードオフですね。
アッパー(足の甲側)の素材が合成繊維のメッシュなので、他の革や布などの素材と比べて衝撃がダイレクトに伝わります。
僕はずっと Patrick の革製の靴を履いているんですが、その感覚とはまったく別物ですね。
一度この「MARLXS」を履いている足にホチキスを落としたことがあるんですが……。
思わず声が出るほど痛くて、衝撃を受けました(笑)
また、メッシュということは細かい穴がいくつも空いているということです。
ということは……、雨などの水分は入り放題なんですよね(´Д`)
じわじわ染み込んでくるというより、直接通り抜けてくる感じです。
防水スプレーも効果ないでしょうね。
僕の職場は基本的に屋内なので、通勤などの移動さえ気を付ければなんとかなります。
もし屋外での作業がメインなのであれば、別の候補を検討した方がいいのかも知れません。
購入を見送ったスリッポンたち
前述の通り、今回は Amazon の prime wardrobe (プライム・ワードローブ)を利用しました。
複数の商品を取り寄せて履き比べることができたので、非常に助かりましたね。
わざわざお店に行く必要もないですし、在庫がなくて履けなかった……なんてこともないですから。
おすすめです。
prime wardrobe (プライム・ワードローブ)をさっそく試してみる
その履き比べの結果、残念ながら購入に至らなかった靴をご紹介します。
「そんなダメだった靴を紹介されても……」なんて思うことなかれ。
今回僕が購入しなかったのは、僕の足に合わなかっただけです。
これを読んでいるあなたには合うかも知れませんからね。
それに、こうやって実際に取り寄せる前の段階でも当然比較をしていて、その上で候補に残った靴たちです。
何かしら「履いてみたい」と思うような点があったということですからね。
ぜひチェックしてみてください。
購入に至らなかったスリッポン
- ムーンスター 「SPLT M197」
- プーマ 「フレックス リニュー スリップオン」
- ザ・ノースフェイス 「ベロシティニットゴアテックスインビジブルフィット」
ムーンスター 「SPLT M197」
まずはムーンスターの「SPLT M197」というスリッポンです。
これは単純に幅が広すぎました。
なんと 4E です。
「幅が広めの方が履きやすいかなぁ……」と試してみたんですが、さすがに広すぎましたね(笑)
僕の足にはガバガバでした。
履いた瞬間に「あ、ダメだ」と思ったので、履き心地などはまったく確認してません。
逆に、足の幅が広い人にとっては検討の余地ありです。
ぜひ自分の足で確かめてみてください。
プーマ 「フレックス リニュー スリップオン」
2 つめはプーマの「フレックス リニュー スリップオン」です。
PUMA/プーマ フレックス リニュー スリップオン/プーマ
これは浅すぎたんですよね。
もっと足全体をしっかり包んでくれる感覚が欲しかったんですが。
まぁ慣れの問題かも知れませんし、普通に歩くだけなら大丈夫なんでしょうけど。
ひょっとしたらパンプスってこういう感じなんですかね。
僕は履いたことがないので分かりませんが、そういう靴を履き慣れている人なら平気なのかも知れません。
これもメッシュ素材で軽いのは良かったんですが、不安に負けて候補外になりました。
ザ・ノースフェイス 「ベロシティニットゴアテックスインビジブルフィット」
最後はザ・ノースフェイスの「ベロシティニットゴアテックスインビジブルフィット」です。
長い(^^;
こちらの問題は生地の薄さ。
立ったまま靴べらだけで履くのは難しい素材でした。
手が使えたらどうってことないんでしょうけど……。
履いてしまえば意外とフィット感はありました。
なので、余計に生地の薄さが惜しい!
そして、他の候補に比べて異様に値段が高いんですよね。
さすが本格派アウトドアブランド、といったところでしょうか。
これではちょっと手は出しづらい……。
腰のことなどは一切考えずに、「本気のスリッポン」を求めるならアリかも知れません。
キャンバス生地を候補から除外した理由
初めにも書きましたが、今回はキャンバス生地を候補から除外しました。
理由は以下の通りです。
- 生地が薄く硬いので履きづらい
- 足に当たる部分(特にくるぶしの辺り)が痛くなる
- ソール(底)が硬いものが多く、長時間の使用には向かない
これまで何回かキャンバス生地にチャレンジしたことはあるんですが、ことごとくダメでした(-.-;)
硬い生地が当たる部分が痛くなりますし、水ぶくれのようになったことも数知れず。
ぴったりフィットすることもなくソールも硬いものばかりなので、足がすぐに疲れてしまうんですよね。
日常的に職場でも履くことを考えると、長時間履いてられないのは非常に大きな問題です。
また、生地が薄いと靴べらだけでは履きづらいことも難点。
試着するまでもなく結果が容易に想像できたので、今回は最初から候補にも挙げませんでした。
もちろんこれも「僕の足にキャンバス生地が合わなかった」というだけの話ではあります。
これまで何の問題もなくキャンバス生地を履けている人であれば、試着する価値はあるのかも知れません。
まとめ:結局は自分の足に合うかどうか
ここまで僕が実際に購入したスリッポンのレビューと、購入に至らなかった靴をご紹介してきました。
あくまで僕の感覚や目線での評価なので、これがそのまま他の人に当てはまるとは思っていません。
ただ、一つの判断材料として参考にはしてもらえるかな、とは思います。
ぜひあなたの目と足で確かめてくださいね。
結局は「その靴が自分の足に合うかどうか」という話なので、ご自分の感覚を信じてください。
理想の靴に出会えることを願っています。